性能と素材

家の性能と使用素材について

住みやすさ、居心地の良さを考える家づくり

断熱性

「外皮平均熱貫流率」とは、室内と外気の熱の出入りのしやすさの指標です。建物内外温度差を1度としたときに、建物内部から外部へ逃げる単位時間あたりの熱量(※)を、外皮面積で除したものです。
※換気による熱損失は除く
値が小さいほど、熱が出入りしにくく、断熱性能が高いことを示しています。
(外皮とは、建物の外部と内部を隔てる境界を指し、具体的には窓・壁・屋根・床等を指します。)

断熱性能の基準は地方によって異なります。滋賀では、地域区分5・6が当てはまります。5・6地域の国の基準である断熱等級4は0.87以下です。これは、省エネ基準にもなっています。

断熱等性能等級の基準値 外皮平均熱貫流率[W/(㎡・K)]

弊社では、各種認定申請や補助金など
のお手続きなども対応しております。

  • ZEH
  • 長期優良住宅
  • 低炭素建築物の認定制度
  • 性能向上計画認定
  • 住宅性能評価
  • BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)

素材

滋賀県は、琵琶湖と平野部が広がり、それを囲うように山々が連なっています。滋賀県民は、古来から近江八景を大切にしてきたように、この水のある風景や伝統的な風景を守ってきました。木屋長工務店は、家づくりのお手伝いをすると共に近江の風景や文化を守り、後世に伝える役割を担っていると考えています。”滋賀らしさ”が漂い、自然に寄り添う家づくりをすることが、近江の地で息衝く工務店の責任だと考えています。 ※すべての物件にこれらの素材を使用しているわけではありません。

  • びわ湖材
    びわこ材
    木屋長工務店の本社がある東近江市は、鈴鹿山脈の麓に広がっています。鈴鹿山脈に源流を持ついくつもの河川が、湖東・湖南を流れて琵琶湖に注いでおり、鈴鹿山脈は私たちの暮らしの礎ともいえます。木屋長工務店は、そんな滋賀の森を守るため、びわこ材の活用にも取り組んでいます。
  • 柿渋
    柿渋
    タンニンを多く含む渋柿の実を圧搾し、採取した液を発酵させたものです。様々な薬効があり、薬として使われるほか、染め物の材料、木材を保護する塗料などにも使われています。
  • 蜜ろうワックス
    蜜ろうワックス
    蜜ろうとはミツバチが巣をつくるために腹部から分泌する液体です。古くからロウソクや化粧品の材料として用いられてきました。この蜜ロウに液体の植物油を加えて加熱し、クリーム状にのばしたものが蜜ろうワックスです。床などの木部に薄くすり込むように塗り、空拭きすると、自然な艶が生まれ、表面の防水・防汚にも効果を発揮します。
  • 植物油
    植物油
    石油系の溶剤を使わず、ヒマワリ油や大豆油、亜麻仁油、えごま油などの植物原料を主成分としてつくられています。ウレタン塗装などと違い、表面に皮膜をつくらない浸透性の塗装方法なので木の自然な呼吸機能を妨げず、自然な風合いや肌ざわりを残すことができます。
  • 珪藻土
    珪藻土
    珪藻土とは、珪藻(単細胞植物性プランクトン)が海底に堆積し、化石化してできた軟質の泥土を指します。左官材料のほか、耐火レンガや七輪の材料としても古くから利用されてきた素材です。粒子の表面に無数の細孔があいているため、調湿性、遮音性、保温性に優れ、消臭効果もあります。
  • 漆喰
    漆喰
    消石灰に砂、のり、すさ(塗り壁の補強・亀裂防止のために混ぜる麻、わら、紙などのこと)などを水で混ぜて練ったものです。耐火性、保温性、耐久性に優れ、調湿機能をもつため、結露やカビ対策にも役立ちます。黄土やベンガラなどの顔料で着色した色漆喰、砂を入れない鹿の子ずり、砂を混ぜた砂漆喰、高知県に古くから伝わる土佐漆喰などがあります。
  • 弁柄
    弁柄
    近江の伝統的な家屋には、弁柄がたいへん多く見られます。なぜ滋賀の民家には弁柄が多いのか、ルーツははっきりしていないのですが、かつて岡山で生産され、社寺の多い京都、滋賀に広まった弁柄は防腐、防虫、防火効果が大きく、耐久性が強いということで、雪や雨の多いこの地方で好んで使われたようです。また、近江八幡特産の「赤こんにゃく」にはベンガラと同じ「三二酸化鉄」を入れます。これは八幡の奇祭「左義長祭り」からとも、織田信長の派手好みからきたと伝えられます。弁柄色の赤は、滋賀となじみ深いのです。
  • シラス壁
    シラス壁
    旧栗東展示場にも使用した、高千穂シラスのシラス壁は、一切の化学物質を排除した100%自然素材で出来ています。主原料は、2万5千年もの間、人間と共存してきた火山噴出物シラスです。シラス壁は調湿機能に優れているので、蒸し暑い日本の夏でも室内の空気を快適に保つことが出来ます。さらに、シラス壁の熱伝導率はモルタルのおよそ6分の1。シラス粒子の中にある無数の細孔に取り込んだ空気が優れた断熱・保温効果を発揮し、冷房効率をアップさせてエネルギー消費を抑えます。
  • 和紙
    和紙
    和紙は、その独特の風合いや美しい繊細な模様、強度が特徴で、日本の伝統的な建築や工芸品、アート作品に広く使われてきました。和紙の壁紙は、他の素材の壁紙と比べて独自の風合いを持ち、和風や和モダンなインテリアに素晴らしいアクセントを加えることができます。和紙の色や柄は豊富にありますので、自分の好みやインテリアに合ったものを選ぶことができます。
  • ヨシ
    ヨシ
    琵琶湖とそれに連なる内湖の岸辺には、古代からヨシが大きな群落をつくり、現在でも180haを超えるヨシ帯が残され、わが国有数のヨシ産業が営まれている地域です。特に、琵琶湖の内湖の一つ、西の湖周辺の円山地区は、代表的なヨシの生産地として名を馳せていたと言われています。ヨシは昔から葭簀(よしず)や葭戸、衝立(ついたて)などの加工品から葭葺き屋根などの生活用品、葭巻漁やタツベ漁など伝統漁の道具、家畜の餌や燃料など、さまざまな形で活用されてきました。
  • イグサ畳
    イグサ畳
    いぐさの畳は『天然の空気清浄機』と言われています。雨の日に室内の湿度を畳が感知して水分を吸い込み、逆に湿度が低い時に水分を放出してくれます。そのメカニズムは、スポンジの様に小さい穴で構成された多孔質構造にあります。い草効果の秘密を握るこの穴は吸放湿性だけでなく、下に示す人に住宅にやさしいさまざまな効果を発揮しています。また、人の肌に近い自然色は視覚的にも安らぎを与えてくれます。畳はどこまでも人に“癒し”を与える私たちの大切なライフパートナーなのです。
  • セルローズファイバ-
    セルローズファイバ-
    セルローズファイバー(CF)とは木質系繊維で、原材料は「新聞紙」です。 新聞を粉砕したものにホウ酸を加えて耐火性にも優れています。このセルローズファイバーは、様々な太さの繊維が絡み合い、空気の層をつくり、更に1本1本の繊維の中にも自然の空気胞が存在しています。この空気胞の存在がより一層熱や音を伝えにくくします。さらに木質繊維特有の吸放湿性で、適度な湿度を保つので、自然の恵みが私たちに快適な暮らしをもたらしてくれます。吸放湿性に優れたこのシラス壁とセルローズファイバーは相性が良く、壁内での結露を防いでくれます。
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